0
¥0

現在カート内に商品はございません。

経営統合についてAbout business integration

豆腐の名人、蔵元の名人が手をとり
“無謀”とも言える挑戦に挑んだ。

熊本の山間部・五木村、五家荘(ごかのしょう)地域に落ち延びてきた平家の落人たちにより、800年もの昔からつくられ、食べられてきたといわれる「豆腐の味噌漬け」。熊本のみやげものとしてよく知られる豆腐の味噌漬けを、現代の味覚に合うように改良を加え、長い年月をかけて完成させた“豊かな贈りもの”が、「秘伝豆酩(とうべい)」です。豆酩は、味噌ではなくもろみだれに漬けこんだ豆腐を発酵・熟成させたもの。口にするとねっとりしたコクとまろみ、独特のうま味が記憶にいつまでも刻まれる珍味です。

現在、「九州のへそ」といわれる熊本県と宮崎県の県境にある上益城郡山都町に、その工場はあります。豆腐を漬け込むもろみだれは、製造元である「豆匠 嶋津」に技術協力を行っていた「(株)山内本店」とともに共同開発・製造した“秘伝のもろみだれ”を使用。江戸時代から続く味噌・醤油の蔵元として270年もの歴史をもつ「(株)山内本店」からは、稀代の味噌職人として知られ、「現代の名工」でもある永田富浩が、つくり手として深く関わってきました。この豆酩を熊本の宝とするべく、ともに手をとり、研究を重ね、苦心すること約10年。豆腐を腐らせず、もろみの味をしっかり染み込ませる手法の開発に成功。類のないつくり方により引き出される純度の高い味わいが、多くのお客さまを虜にしてきました。

職人の意地とプライド。
誇りをかけた闘いは、続く。

2015年4月。長引く不況のあおりを受け、残念ながら「豆匠 嶋津」は倒産することになりました。ですが「小さくも、傑出した独創性のある“熊本の宝もの”を絶やすわけにはいかない」という使命感から、「(株)山内本店」がその意思と味わいを継ぐことに。準備期間を経て、2016年6月に「株式会社 豆酩」を設立することになったのです。
ありがたいことに、地元・熊本だけではなく、豆酩ファンのお客さまは日本全国にいらっしゃいます。そんなお客さまにとって慣れ親しんだ味をしっかりと受け継ぐべく、私たちは、豆酩の開発を支えてきた従業員(「豆匠 嶋津」の社員)とともに一丸となり、ふたたび豆酩の製造を再開しました。見た目は素朴で、簡素。けれども、鮮烈なコクとうまみのバランスを、ほんのりとした甘さが牽引する。豆の風味がしっかりと生き、とろりとしたもろみの風味が立ち上がる。― 極上の酒のつまみとして、レシピの隠し味として。豆酩のポテンシャルは、食卓でますますひろがっていくと確信しています。

今よりもっと、これまでよりもっと。
皆さまに愛される豆酩を目指して。

豆酩は、もろみだれに堅豆腐を6カ月以上漬け込んで完成させます。一般的な豆腐の味噌漬けは1カ月、豆腐ようは3カ月ほどなので、まさに、歳月の重なりがうむ味わいといえるでしょう。この美味しい理由のある珍味は、豆腐の名人と蔵元の名人たちが悩み、改良し続けながらつくってきた味わいで、いわば私たちの“誇り”。それでも「株式会社 豆酩」を設立して5年は、いわばゼロからのスタートとなりましたが、「これまでよりもっと」という思いから、待ってくださるお客様のために、この豆酩のおいしさを極限まで引き出す挑戦を続けてきました。

そして2021年7月1日、「株式会社 豆酩」は、「(株)山内本店」内の「豆酩工場」として、新たなスタートを切りました。私たちは次のステージに進んでも、自分たちのペースを崩すことなく、豆酩の今と未来を探り続けていきます。「手塩にかけて育ててきた豆酩を、熊本の宝にしたい」。その思いはこれまでも、これからも、ずっと変わりません。

カテゴリ一覧

ページトップへ